そこで、いくつもの目覚まし時計にお世話になっている人も多いのでは?
ただ、目覚まし時計って、起こしてくれるのはいいけど、寝起きがスッキリしないと思いません?
そこで、寝起きスッキリ!の目覚まし時計についてお話します。光?レム睡眠?睡眠の性質を利用した目覚まし時計で、スッキリ目覚めましょう!
目覚まし時計で寝起きスッキリするには?
●睡眠の周期
睡眠では、深い眠りと浅い眠りが繰り返されます。深い眠りと浅い眠り1セットで1周期。これが約1時間半です。
この周期を3~4セット以上(つまり4時間半~6時間以上)取るのが良いとされています。
寝ついてから1時間半の倍数の時間(1.5時間、3時間、4.5時間、6時間、7.5時間など)が経ったときが、睡眠が浅くなるタイミングです。
寝起きスッキリするには、睡眠のサイクルにもとづいて、眠りが浅くなった時に起きることです。
まずは、このことを考慮して、目覚まし時計の起床時間をセットしましょう。
●音で起こしてくれる目覚まし時計って。。。
一般的な目覚まし時計と言えば。。。ベルやブザーの音がけたたましく鳴って、起こしてくれますよね。
小さな音だと知らないうちに止めて寝てしまっているし、大きな音だとうるさくて近所迷惑です。
家族がそばで寝ていて、自分だけ早く起きなければいけない場合などは、家族を起こしてしまうので使えませんよね。
そんなわけで、音で起こしてくれる目覚ましは、なかなか不便です。
一般的な音で起こす目覚まし時計は、セットした時間になると鳴って、私達は眠りの状態に関わりなく、否応無しに起こされてしまいます。
要は音にビックリして起きるので、これはストレスになりますし、眠りが深いときに起こされると、起きてから頭がボンヤリすることになります。
ちなみに、一回のアラームでは起きられないので、一度止めてもまたアラームが鳴るように「スヌーズ」機能を使うことが多いと思いますが、これも身体にはあまり良くありません。
最初のアラームで睡眠のサイクルが途切れてしまうと、その後少し眠りを足したところで、大して休まりません。かえって、頭をボーッとさせるだけです。
●振動で起こしてくれる目覚まし時計って。。。
あまり大きな音を出せない場合には、振動で起こしてくれる目覚ましは便利ですね。
ただ、一般的な目覚まし時計と同様に、セットした時間に否応なく振動するような目覚まし時計だと、やはり、睡眠の状態に関係なく起こされることになり、スッキリしない寝起きになることがあります。
深く眠っているところをいきなり揺り起こされるのと同じようなものです。
●目覚まし時計を使わず起きるのって。。。
「自己覚醒法」という名前があるようですが、要は、寝る前に「明日の朝は◯時に起きる!」と自己暗示をかける方法です。
実は私達は無意識のうちにこれと同じことをやっている場合があります。例えば、翌日大事な用があって早起きしなければならないというような場合、ふだんはなかなか起きられないのに、「起きなきゃ」という思いが自分の中にあるため、翌日の朝はちゃんと起きられる。そんな経験、あなたにもあるのではないでしょうか。
◯時に起きる!という思いがあると、その時間に合わせて覚醒準備のための物質が分泌されます。つまり、思いが睡眠をコントロールしているわけです。
最終的には、このように自分の意志で睡眠をコントロールできるようになるのが理想です。ただ、「絶対に遅刻できない!」というような差し迫った状態では、目覚まし時計に頼らざるを得ないのではないでしょうか。
「自己覚醒法」は、夏休みなどの長い休みの時に始めて見て、慣らしていくのが良いと思います。
平日に仕事や学校があるという場合には、とりあえずは目覚まし時計のお世話になっておきましょう。
目覚まし時計が光って起こしてくれる!
最近は、光で起こしてくれる目覚まし時計も販売されています。
本来人間は、朝になると太陽の光を浴びて、徐々に目覚めるので、光の強さを徐々に強めて起こしてくれるような目覚まし時計は、自然の目覚めに近い起床を提供してくれます。
ただ、ある程度強い光を直接顔などに当てないと、なかなか起きられない場合もあるので、使用する商品や設置条件により、効果は大きく変わってくるでしょう。
利用者の中には、光だけでは起きられないというタイプの人もいますし、利用してからストレスなく起きれるようになり、就寝や起床のリズムができてきたという人もいます。人により向き・不向きがあるかもしれません。
ただし、毎朝ある程度以上の強い光を浴びることで、体内時計がリセットされるので、生体リズムを調整するための効果があります。
目覚まし時計がレム睡眠の時に起こしてくれる!
●レム睡眠・ノンレム睡眠
【レム睡眠】
レム睡眠とは、「浅い眠り」のことです。身体は眠っていますが、脳は活発に動いている状態です。
脳が動いているので、夢をよく見ます。また、トイレに起きたり、物音で目覚めたりしやすい状態です。
レム睡眠は通常10~20分程度の長さです。この状態で起きるとスッキリ目覚めることができます。
【ノンレム睡眠】
ノンレム睡眠とは、「深い眠り」のことです。脳も身体も休んでいる状態です。
●睡眠リズムで起こしてくれる目覚まし時計
最近では、睡眠リズムに従って、眠りの浅い状態の時に起こしてくれる目覚まし時計が販売されています。
例えば、手首につけることにより、センサーが睡眠の状態(レム睡眠・ノンレム睡眠)のパターンを読み取り、設定した時間帯の中で最も快適に起きられるタイミングでアラームを鳴らすなどにより起こしてくれます。
このような目覚まし時計の場合は、音や振動で起こしたとしても、眠りの浅い状態で起こしてくれるので、スッキリとした目覚めが得られます。
●睡眠リズムで起こしてくれるアプリ
スマホアプリでも、同様に睡眠リズムを読み取って、適切なタイミングで起こしてくれるアプリがいくつも出ています。
「sleep cycle」(睡眠サイクル)などで検索すると、無料のアプリがいくつか出てきますので、実際にインストールして試してみると良いでしょう。
まとめ
最近の目覚まし時計事情も、昔とは大きく変わってきました。目覚まし時計に無理やり「叩き起こされる」のではなく、自分の睡眠のリズムに合わせて目覚まし時計が起こしてくれる時代になりました。良い目覚まし時計を導入して、快適な睡眠を確保し、スッキリとした生活を送っていただければと思います。