暖かくなってきて、外に飛び出したい気分なのに!
そんなあなたに、花粉症でも行ける春の旅行先をご紹介します。
沖縄?北海道?国内で花粉の少ない場所って、どこなんでしょう?
花粉症でも行ける春の旅行先は?
大雑把に行ってしまうと、北は北海道、南は沖縄、あとは島。
とは言っても、季節や花粉の種類によっても違うので、絶対とは言いがたいですね。
夏の暑さを避けて涼を求められる土地を避暑地と呼びますが、花粉を避けて快適に過ごせる土地は「避粉地」と呼ばれているとか。
●避粉地・的山大島
そんな「避粉地」であることをPRして毎年ツアーを実施しているのが長崎県の的山大島(あづちおおしま)。
的山大島のスギ林は全島面積の1%と非常に少なく、離島であるこの島では、スギ花粉症の時期の外部からのスギ花粉の飛来もほとんどないとのこと。
また、2009年の調査では、全島住民のうち花粉症の人は2.65%と全国平均の26.5%の約1/10であることがわかりました。
そんな的山大島では、2008年から毎年、花粉症患者を島に招いては花粉症改善の効果があるかどうかをモニターする「スギ花粉症避粉地セラピーツアー」を実施しています。
うん。渋くていいですね。
2016年以降のセラピーツアー実施についての情報は不明ですが、興味のある方は以下までお問い合わせを。
・特定非営利活動法人 文化財匠塾平戸支部
(電話:0950-55-2487、メール:i-yonemura@mx51.tiki.ne.jp)
参考までに、過去の実施要項はこちら → 2014年の実施要項
もちろん、別にセラピーツアーでなくても観光はできます。的山大島についての詳細は以下のホームページで。
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的山大島 ホームページ
●小笠原諸島
東京都に属する小笠原諸島。東京都と言っても、東京中心部から南へ約1,000kmという距離にある島々です。
小笠原諸島には、花粉を飛ばすスギの木もなければ、遠く離れた土地から花粉も飛んできません。
都会のスギ花粉から避難するには持って来いですね。
小笠原諸島についての詳細は以下のホームページで。
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小笠原村観光協会
ちなみに、小笠原諸島まで行かなくても、伊豆諸島じゃダメなの?という質問に対しては、「ダメじゃないけど、少し花粉が飛んで来るかも」と答えておきましょう。
新島や八丈島にもスギの木はあります。ただし、絶対量は少ないです。また、風の強い日などは、少々花粉が飛んで来るようです。
とは言っても、本州の都心にいるよりはずっと花粉の飛散量は少ないはずですから、春の旅行先には適していますね。
伊豆諸島の観光の概要については、以下のホームページがわかりやすいです。
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伊豆諸島へ行こう
●花粉の種類についての注意
上記では、特にスギの花粉についてお話してきました。
「避粉地」という言葉も、主にスギやヒノキといった花粉症患者数が多い種類の花粉に基づいた言葉です。
ですので、「花粉症の心配はない」という場所でも、スギ以外の花粉があるかもしれませんので、ご注意ください。
花粉症なら沖縄に避難旅行に行こう!
●沖縄地方
沖縄地方もスギやヒノキがほとんどなく、花粉症の人には嬉しい旅行先です。
ただし、沖縄のモクマオウという植物は花粉症を引き起こす可能性があります。
モクマオウの花粉は4月前後に多く飛ぶので、その頃に何度か沖縄を訪れた場合には、モクマオウによる花粉症が発症する可能性があります。
ただし、モクマオウによる花粉症はそれほどひどい症状にはならないようです。
ちなみに、沖縄地方のお酒・泡盛が花粉症に効くとか効かないとかいうウワサがあります。
それも、「請福ファンシー」という泡盛が効くというウワサがあるので、興味のある人は試してみてはいかが?
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請福ファンシー
●奄美諸島
鹿児島県の奄美諸島も、花粉がないことで知られています。
スギやヒノキの木自体も少なく、10年ほど前の実測調査では、スギやヒノキの花粉の飛散は確認されませんでした。
花粉症は北海道には少ないの?
北海道でも、スギやヒノキの花粉症はほとんどありません。
ただ、北海道でも函館などはスギの自生が見られるので、道南を避けた方が無難かもしれません。
ただし、北海道には「しらかば花粉症」があります。花粉の飛散時期は4月下旬から5、6月くらいまでです。
この時期に何度か北海道を訪れた場合には、しらかば花粉症を発症する可能性があります。
沖縄のモクマオウ花粉症の場合もそうですが、北海道のしらかば花粉症の場合も、その地方に住んでいる人の中には花粉症を発症する人もいます。
ただし、旅行で行く場合には、同じ時期に何度も繰り返し行かないかぎりは、あまり気にする必要はないでしょう。
まとめ
花粉症の時期はどうしても家の中にこもりがちになって、運動不足になったり、気分が晴れなかったりと、不健康な生活になりやすいです。
不健康な生活が、さらに花粉症の症状を悪化させて、どんどん負のループへ。。。
と、ならないためにも、一応花粉のための対策装備だけは万全にして、避粉地に出かけてみてはいかがでしょう。
マスクを外して思いっきりきれいな空気を吸い込めば、家に帰った後も、花粉症の症状が和らぐかもしれませんよ。