2016年3月に北海道新幹線が開業予定です。
そこで開業の日程と予定区間、函館までの所要時間や料金などについてまとめてみました。
北海道新幹開業と予定区間は?
●2016年開業
- 開業予定日:2016年3月26日
- 区間:新青森ー新函館北斗間
- 停車駅:新青森、奥津軽いまべつ、木古内、新函館北斗
●2030年頃・延長区間開業予定
- 時期:2030年ごろ
- 区間:新函館北斗ー札幌間
- 停車駅:新函館北斗、新八雲(仮称)、長万部、倶知安、新小樽(仮称)、札幌
●北海道新幹線の車両
【H5系】
東北新幹線への直通運転を考慮して、車両構成・設備・基本仕様などはJR東日本のE5系と同じです。(「H」は「Hokkaido Railway Company」の頭文字からとったものです。)
H5系は320km/hの走行性能を持ちますが、北海道新幹線区間での営業最高速度は260km/hとなっています。
さらに、在来線との共用走行区間での走行速度は当面140km/hとなります。
【外装デザイン】
- 常磐グリーン:ボディ上部は東北新幹線と同じ常磐グリーンを採用しています。
- 飛雲ホワイト:ボディ下部は白。
- 彩香パープル:中央の帯はパープル。ラベンダーなどの花をイメージしたようです。
【内装デザイン】
グランクラス・グリーン車・普通車のそれぞれで異なるコンセプトの内装が施されています。
こちらのJR北海道のホームページに写真がありますのでご覧ください。
↓
北海道新幹線の内装
北海道新幹線で函館までの所要時間は?
●新青森ー新函館北斗間
- 所要時間(新):約1時間(最速到達時間:1時間1分)
- 所要時間(旧):約1時間50分
- 所要時間の差分:約50分短縮
※所要時間(旧)は、青森ー函館間の所要時間です。
●東京ー新函館北斗間
- 所要時間(新):約4時間10分(最速到達時間:4時間2分)
- 所要時間(旧):約5時間30分
- 所要時間の差分:約1時間20分短縮
※所要時間(旧)は、東京ー函館間の所要時間です。
東京ー新函館北斗間の所要時間については、上の動画でも言っているように、目標の4時間を切ることはできませんでした。
北海道新幹線は、青函トンネル(約54km)とその前後を含む約82kmの区間を在来線と共用しています。
北海道新幹線と貨物列車とのすれ違いざまの風圧により、貨物列車のコンテナがずれる危険性などを考慮して、この共用走行区間の北海道新幹線の速度は140km/hまでに抑えられています。
●さらなる高速化の検討
2016年1月1日の北海道新聞によると、国土交通省、JR北海道・東日本・貨物の3社などが、「貨物新幹線」の開発・導入を検討しているそうです。
新幹線の車両をベースとして広い線路幅を利用し、コンテナの左右に側壁を付けて荷崩れを防止するとのこと。
これにより、北海道新幹線は共用走行区間でも営業最高速度の260km/hまでが可能になり、貨物新幹線も約200km/hまでの速度での走行が可能になります(従来の貨物車は約110km/h)。
貨物の輸送速度も格段にアップすることができます。
北海道新幹線の所要時間は、新青森ー新函館北斗間では最短1時間1分から43分に、東京ー新函館北斗間では最短4時間2分から3時間44分になります。
これが実現すれば、北海道新幹線も晴れて4時間の壁を越えることができます。
2020年代前半での実用化を目指すとのことです。
●運行概要
開業時の運行本数は全13往復です。
- はやぶさ(東京ー新函館北斗間):10往復
- はやぶさ(仙台ー新函館北斗間):1往復
- はやて(盛岡ー新函館北斗間):1往復
- はやて(新青森ー新函館北斗間):1往復
開業時のダイヤについては、以下のJR東日本のプレスリリース、またはJR北海道のプレスリリースをご覧ください。
↓
JR東日本のプレスリリース
JR北海道のプレスリリース
北海道新幹線の料金は高いか?
●北海道新幹線の料金
北海道新幹線の運賃と特急料金を合わせた料金は以下のようになります。
- 普通車指定席(東京ー新函館北斗間):22,690円
- 普通車指定席(仙台ー新函館北斗間):17,310円
- 普通車指定席(新青森ー新函館北斗間):7,260円
東京ー新函館北斗間でのクラスごとの料金比較は以下のようになります。
- グランクラス(通年):38,280円
- グリーン車(通年):30,060円
- 普通車(通常期):22,690円
●北海道新幹線は割高?
北海道新幹線は、青函トンネルの維持費の上乗せのせいか、他の新幹線にくらべて割高になっているようです。
特に、新青森ー新函館北斗間では、距離に比較して料金が高く設定されており、従来の料金に比べてかなり高くなっています。
この格差を補正するために、新青森ー新函館北斗間での割引切符を出す予定があるようですが、実際にどうなるかはまだわかりません。
今後どのようなサービスが提供されるかによって、北海道新幹線の使い勝手は変わってきそうです。
まとめ
2016年3月26日に開業が決まった北海道新幹線。まだサービス面でどのような対応が取られるのか様子を見ないことにはわからない部分もありますが、旅の選択肢が増えたことには変わりありません。
みんなが活用していける北海道新幹線になるといいですね。