寒中見舞いの時期と年賀状の時期。いつから、いつまで?

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毎年必ず、遅くなってから来る年賀状がいくつかあります。

もうお正月も終わってしまうのに。。。年賀状で返す??

でも、正月過ぎたら寒中見舞いって聞くし???

はい。お答えしましょう。

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寒中見舞いの時期と年賀状の時期の違い

年賀状と寒中見舞いの時期は次のとおりです。

  • 年賀状
  • 松の内(元旦から1月7日まで)に届くもの。

  • 寒中見舞い
  • 松の内が明けてから、立春までに届くもの。

つまり、1月7日までに届くようなら年賀状、1月8日以降に届くようなら寒中見舞いということになります。

ただし、それほど厳密に考える必要はありません。なぜなら、

  • そもそも「松の内」の期間の定義があいまい。
  • 松の内の期間は、元々は元旦から15日まででした。関西では今も15日までと解釈することが多いですが、関東では7日までと解釈されることが多いです。

  • 郵便が計算どおりに届くとはかぎらない。
  • 郵便が届く日が基準となるため、郵便にかかる日数を計算して投函しても、多少ずれる可能性があります。若干の余裕を見て考えるのが妥当です。

では、どうする?おすすめの考え方は、

  • 基本的には、年賀状でのお返しは1月15日までに届くようにする。到着が1月15日よりも後になりそうなら寒中見舞いで年賀状のお返しの代わりとする。
  • 送り先が上司や年長の方など礼儀が必要な場合で、相手が慣習や礼儀にこだわりがある人と思われる場合は、年賀状でのお返しはなるべく1月7日くらいまでに出し、それ以降は寒中見舞いで年賀状のお返しの代わりとする。(もちろん、年賀状で送る場合は、早いに越したことはありません。)

なお、そもそも年賀状のお返しでない場合には、最初に挙げた「年賀状と寒中見舞いの時期」(1月7日を基準にする)に従って、年賀状や寒中見舞いを投函すれば良いです。

ちなみに、年賀状は元旦に届くように投函するのが普通ですが、元々は松の内の間に届くように投函するものですので、元旦に届かなくてもかまいません。(ただこれもケースバイケースで、相手が細かいことを気にするような人なら、なるべく元旦に届くように投函した方が良いかもしれません。)

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年賀状のお返しを寒中見舞いで返す場合は、年賀はがきを使うのは失礼にあたりますので、やめておいたほうが無難です。気心の知れた友人宛なら、その限りではありません。(その場合は、はがきの「年賀」の字を消しておきましょう。)

寒中見舞いの時期はいつから?

年賀状のお返しとして寒中見舞いを送る場合は、上記のとおりです。

ただ、喪中の場合など、年賀状を出せないためその代わりに寒中見舞いを出す場合があります。その場合には、なるべく早く送りたいと考えるかもしれませんが、松の内の間は避けましょう。関東など松の内を7日までと考える地域では、7日以降を目処に、関西など松の内を15日までと考える地域では、15日以降を目処に考えましょう。

いずれの場合も、寒中見舞いは、そもそも年賀状とは目的が違うので、必ず寒中見舞いとしての体裁を整えてください。

つまり、「寒い時期に相手を気づかって送る」のが寒中見舞いのそもそもの目的なので、

  • 季節の挨拶
  • 「寒中お見舞い申し上げます」などの挨拶をまず書く。

  • 相手を気づかう言葉
  • 「寒い中、どうしているか?」または「体に気をつけて」などの趣旨のことを書く。

これに加えて、年賀状のお礼など、ほかに伝えたいことを書きます。

ちなみに、寒中見舞いは暑中見舞いと同様、はがきで送ります。

寒中見舞いの時期はいつまで?

寒中見舞いは立春までに届くように投函します。立春は、2月5日ごろで、その年によって日にちは違います。暦(こよみ)やカレンダーなどで、その年の立春の日を確認してください。

2月の初めまでに届かない郵便は、「寒中お見舞い申し上げます」のように寒中見舞いとして出すのはおかしいです。特に季節を気にせずに書いても良いですが、季節の便りとして送りたい場合には、「余寒見舞い」として送ることもできます。

余寒見舞いとは、立春が過ぎて暦の上では春になったものの残っている寒さ(余寒)をネタにして、相手に送る便りです。「余寒お見舞い申し上げます」という季節の挨拶が使えますが、あまり知られていないかもしれませんね。

まとめ

年賀状と寒中見舞いは、そもそも別物ですので、それぞれの送る時期と内容は区別する必要があります。はがきでの便りはコミュニケーションの一つなので、最も大切なのは、相手のことを考えて送ることです。年賀状や寒中見舞いという機会を利用して、より良いコミュニケーションを図っていただければと思います。

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