PM2.5が中国から飛んで来る!。。。って、そもそもPM2.5って何?
PM2.5って花粉症と関係あるの?悪化したりする?
PM2.5の影響でどんな症状が出るの?花粉症の症状は?
PM2.5の飛来情報ってどうやったらわかる?
などなどの質問にお答えしていきます。
PM2.5で花粉症は悪化する?!
●PM2.5とは
PM2.5とは「2.5マイクロメートル以下の大きさの粒子状物質(Particulate Matter)」のことです。
細かい粉塵であったり、物を燃焼させたときの「すす」であったり、工場などから排出された化学物質が大気中で変質したものだったりします。
粒子が小さくて軽いため、空気中に長時間留まって浮遊します。
「冬になると中国から飛来する」というイメージが強いですが、元々、都市部や工業地帯を中心にして、どの季節・どの地域にもある程度のPM2.5は存在します。
ただし、中国からの飛来により、元々PM2.5の濃度が高い地域でさらに濃度が上がったり、元々はPM2.5の濃度が低い地域でPM2.5の濃度が大きく上昇したりという影響が見られます。
PM2.5が私達の身体に悪影響を及ぼす原因はそのサイズの小ささにあります。
呼吸により、のどを通って気管に入り込めるのは、10マイクロメートル以下の粒子だとされています。それ以上の大きさの粒子は、鼻毛やのどの粘膜で捕らえられます。
PM2.5のような小さな粒子は、気管支や肺の奥深くまで入り込んだり、さらには血液中に取り込まれて体内を巡る可能性があります。
このように、PM2.5に含まれる有害物質は、人体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
●PM2.5と花粉のサイズ
スギ花粉の粒子の大きさは20~40マイクロメートル程度、ヒノキ花粉の粒子の大きさは30~40マイクロメートル程度です。
それに対して、PM2.5は2.5マイクロメートル以下ですから、花粉の約10分の1以下の大きさということになります。
従って、マスクも通常の市販マスクではなく、PM2.5対応のマスクが推奨されます。
「PM2.5対応」と書かれたマスクは多くありますが、すき間部分からの微粒子の漏れ込みがないN95またはDS2の規格のマスクが推奨されます。(N95は米国労働安全衛生研究所が定めた規格、DS2は日本の厚生労働省が定めた規格です。)
ただし、これらの規格のマスクは高価ですし、見た目がアレなので、使用するかどうかはご自分で判断してください。
↓
ちなみに、黄砂の粒子の大きさは約4マイクロメートル。PM2.4よりは少し粒子が大きいですが、それでもかなり細かい粒子です。
●PM2.5による花粉症の悪化
花粉症のアレルゲン(原因物質)は花粉です。通常は無害な花粉に対し、免疫システムが異常な反応をするのが花粉症です。
空気中のPM2.5濃度が高くなると、花粉にPM2.5(さまざまな汚染物質)がくっついて、とても強いアレルゲンとなります。
本体は無害な花粉ですが、有害な物質がくっつくことで、花粉症でない人でも異常に反応し、花粉症になる可能性があります。
また、花粉にPM2.5がくっつくことにより、花粉が割れやすくなり、中にあったアレルゲンが大量に放出されるようになるという説もあります。
いずれにしても、花粉にPM2.5がくっつくことにより、花粉症の症状が悪化する可能性があります。
PM2.5と花粉による症状は?
花粉症の症状は、目・鼻・のどなどの粘膜の炎症や肌の荒れ、頭痛やだるさなど、症状の軽重や個人差によりさまざまです。
これにPM2.5が加わると、のどが痛くなったり、空咳が出たり、息苦しくなったりと、のどや呼吸器に症状が現れることがあります。
また、長期的には、慢性の肺疾患や、脳や心臓の疾患を引き起こすこともあります。
花粉症にPM2.5が加わることにより、花粉症症状が悪化し、呼吸器系に花粉症とは異なる症状が現れる可能性があると、考えておくと良いでしょう。
PM2.5と花粉の飛散情報は?
花粉の飛散情報については、以下の記事で扱っていますので、こちらをご覧ください。
↓
花粉情報2016。アプリiPhone&Androidは?東京のピークは?
中国のPM2.5が日本に飛来するのは、大体2月~4月くらいの間です。(ちょうど花粉症や黄砂の飛来の時期と重なってますね。)
PM2.5についても、その飛散情報をチェックして、多い時には対策した方が良いですね。
●Web上での飛散情報収集
日本列島のPM2.5 分布予測はこちら → tenki.jp
日本各地の今日・明日・週間の予測はこちら → SPRINTARS
日本各地の大気汚染物質ごとの測定結果はこちら → そらまめ君
また、各地域名で検索すれば、その地域のPM2.5情報を検索できます。
●アプリによる飛散情報収集
スマホアプリでも、PM2.5の飛散情報をチェックできます。
↓
アプリ名:「大気汚染予報(PM2.5と黄砂の予測)」
App Store(iPhoneなど)とGoogle Play(Android)のどちらにもあります。無料です。
その他、App StoreやGoogle Playで「PM2.5」や「大気汚染」などで検索してください。(App Storeで「PM2.5」で検索してみたら、中国語のアプリがたくさん出てきました。)
まとめ
花粉だけでも厄介ですが、それにPM2.5が加わると、症状がさらに悪化する可能性があります。花粉・PM2.5ともに飛散情報をチェックして、花粉症の時期をうまく乗り切りましょう。